海外を飛び回る仕事(出張・駐在)へ転職:職務経歴書

スキルアップ

こんにちは、Naruです(プロフィールはこちら)です。

\ この記事で分かること /

・国内中心企業と海外中心企業の環境に違い(出張の回数や国数)
・国内中心企業の経験者が海外中心企業への転職の際に使う職務経歴書の書き方のポイント

僕は前職では日本国内だけを相手にした仕事についていました。

この会社で16年間で海外出張に行ったのは、2回だけです。

その僕が、転職をしてから

4年間で、
・海外出張: 17回
・出張先: 欧米中心に12カ国

になりました。

平凡な国内企業からどのように海外を飛び回る仕事に転職できたのか、職務経歴書にスポットを当ててこの記事を書いてみました。

海外経験はゼロだった

まず、前提をお話します。

僕の前職は、IT系の会社で、当時は”独立系のシステムインテグレーター”というタイプのところでした。

いわゆるIT系ですね。

SIer(エスアイヤー)というやつです。

経験年数としては、

・法人営業:12年
・新規事業企画開発:4年

という感じです。

ちなみにこの会社はいやでやめたわけではありません。

逆に非常に好きでした。

今もこの会社の同僚や先輩、その時の上司と部下はずっとお付き合いさせてもらっています。

しかし、学生のころから海外の仕事がしたかった僕は、この会社で海外出張をしたのは、

海外出張:
16年間で2回だけ、1か国(アメリカ)
でした。

それも二回ともGW中でした。

当時所属していた事業部の事業部長が

事業部長
事業部長

GW中はアメリカは稼働しているからね。

というブラック的発想です(ちなみに、この方はのちに僕の恩師となりました 笑)。

しかし、この出張(一回は海外視察、一回は業務提携交渉)以外は、”海外”にまつわる仕事は皆無でした。

そこで、

人生は一回きり、後悔はしたくない

という想いがつのり、転職を決意しました。

これは海外が中心となる仕事への転職ということでした。

今の仕事は、欧米の仕事が中心

転職をした2015年から2021年にいたるまで、”海外”という意味での足跡は以下のような感じです。

海外出張:
約4年間で17回 12か国
・アメリカ(6回)
・カナダ
・イギリス
・フランス
・ドイツ
・デンマーク
・チェコ
・ポーランド
・ブルガリア
・オーストラリア
・シンガポール
・マレーシア

海外駐在:
そして、2019年からアメリカに駐在

前職との比較でいうと、16年間で2回だったのが、4年間で17回になっています。

つまり、年間0.125回だった海外出張の回数が、年間4.25回になったということです。

くどいですが、8年に一回の海外出張が、3カ月に一回になったという感覚です。

もちろん、海外出張は手段でしかないですが、海外を飛び回る仕事がしたいという想いが強かった僕にとっては、これはまさに思い描いていたような姿でした。

国内企業からどのようにこのような転職が実現できたか?

そもそも経歴書にかけるようなビジネス上の”海外経験”はありませんでした。

”海外”を視野に入れた職務経歴書

まず、基本的なこととして、経歴の棚卸とスキルの棚卸をするのは言うまでもありません。

そのうえで、

”海外”を視野に入れた転職に必要なことは何か?
それは、
なんらかの海外経験を言語化すること
です。

経歴の棚卸

具体的に、僕自身の例でお伝えします。

スキルの棚卸の過程で、経歴の棚卸をすると以下のような感じです。

・SI営業(12年)
・新規事業企画開発(4年)

というような感じです。

でも、僕のようにビジネス上の海外経験がゼロに等しい場合には、どうするべきか?

僕の場合は、

経歴を学生時代までさかのぼり言語化しました。

大学4年生の時に、シリコンバレーのITベンチャー企業に縁があってインターンをさせてもらっていました。

職務経歴書の冒頭に思い切ってこれを持ってきました。

以下は実際に僕が使っていた職務経歴書の頭の部分です。

経歴書はわざわざ時系列で書く必要はなく、重要なメッセージとなる経歴を最初に持ってくるべきなのです。

たとえそれが、どんなに小さなことでも。

転職エージェントのアドバイス

僕も最初は、インターンのことなどを書いていいのかという不安もありましたが、学生時代にシリコンバレーのベンチャー企業に飛び込んでいき、インターンとして会社に泊まり込みに近い状態で4か月間アメリカ人(といってもインド人が多かったですが。。。)たちと経験できたことはその後の僕の人生に非常に大きな影響を与えていました。

僕の心の中では、期間や身分に関係なく、自分のスキルを大きく成長させた履歴であるという自信がありました。

一方で、客観的にそれを見たら、やはり、期間や身分でドライに評価されてしまう、と思い込んでいました。

転職の際にお世話になった転職エージェントさんに職務経歴書を添削してもらったり、面談してもらったりしたところ、

エージェント
エージェント

職務経歴書の冒頭は、自分が最もやりたい仕事に関係するものを書くべきですよ。

というアドバイスをもらいました。

でも、

弱気な筆者
弱気な筆者

インターンの経験なんて、職務経歴書に書いていいものなんでしょうかね??
僕の場合、堂々とかけるのは、新規事業企画と営業なのですが。。。。

エージェント
エージェント

もちろんです。
インターンも立派な経歴です。
堂々と書いてください。

エージェント
エージェント

逆に、新規事業とか営業を冒頭に持ってくると、海外の仕事遠のきます。

インターンの経験であっても、冒頭に持ってくるから意味があるのです。

インターン経験を全面に出した結果は?

正直、転職活動全体を通すと結果は、博打のようなものでした。

ただし、言えることは、

自分の得意なところを全面に出さなくてよかった。
ということです。

これは、一種の博打のようなもので、凶とでれば

凶の人事担当
凶の人事担当

で、このインターンはたったの4カ月で、社会人経験としては、ゼロですよね?
残念ながら、うちでは即戦力になりそうもないですね。
国内の法人営業なら十分なご経歴ですが。。。。

しかし、吉とでれば、

吉の人事担当
吉の人事担当

シリコンバレーに飛び込んだというのはどういうことですか?

インターンではどんなことをされていたのですか?

というように話が弾んできます。

ほんの少しのビジネスにおける海外経験は、インターンだけでした。

そのほかに、1カ月間アメリカの大学のサマースクールにいっていたことも記載していました。

僕の場合は、どこかの留学斡旋業者を使ったわけではなく、直接オレゴン大学に電話をかけて、海外からの学生を1カ月だけ受け入れてくれないか?と交渉して入りましたので、たった一カ月でもその経験値は全く違うという自負もありました。

ぴったりはまる転職先はどんなところか?

これは、転職後にわかったのですが、僕の経歴だと以下のような人材をさがしている企業にはまったということが言えます。

・IT企業での、深い現場経験と実績
・IT企業での、複数の現場経験と実績
・海外経験(あればよいレベル。浅くても良い

転職活動中に、相手のこのようなニーズをつかみ取ることができるか、というとかなり難しいです。

僕の場合は正直これには気づかずに、進めていました。

今思うと、面接以降では、海外経験の部分は、少し盛ったと思います。

これも、長い営業経験のなす技だったのかもしれません。

求人は水物なので、時の運もつかんだのだと思います。

いずれにしろ、上記のような、

深い現場経験とちょっとの海外経験で、

ポテンシャル採用的に取ってくれるところ

を探し当てるというのが、海外経験がほぼゼロの場合の戦略

になると思います。

まとめ

海外業務経験ゼロから海外業務中心の業務への転職をする際の職務経歴書の書き方のポイントをまとめると以下です。

(1)経歴の棚卸で、海外に関係する経験を抽出・整理する
(2)小さくても海外の経歴を一番最初に持ってくる
(3)自分の得意なこと一番最初にもってこない
(4)自分の得意なことと少しの海外経験がフィットする求人を根気よく探す

いかがでしたでしょうか?

僕はこの転職は人生最良の選択だったと思っております。

運も相当あったと思います。

海外経験がゼロでも海外の仕事に携わることができるということをお伝えしたくてこの記事を書きました。

僕はこの会社に転職した後、アメリカへの駐在を果たしました。

どのようにそれを実現したか興味のある方は是非以下の記事を参考にしていただければと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました