文系なのにSE志望:文系帰国子女のリアルな受験結果

帰国子女受験

こんにちは、Naruです(プロフィールはこちら)です。

僕は息子を日本の高校2年になるタイミングの春にアメリカにつれてきました。

2023年の7月に、ついに日本の大学受験のために帰国しました。

そして受験がおわりました。

\ この記事で分かること /

・文系SE志望の受験状況
・志望校が最後に変わった経緯

結論=学習院大学法学部

Photo by Siora Photography on Unsplash

結論としては、学習院大学の法学部に進学することに決めました。

アメリカにいる時から通算2年間の受験戦争が終わりました。

受験結果としては以下です。受験した日程の順番で並べております。

受験大学学部当初の
志望順位
受験結果
慶応大学
環境情報学部
1不合格(書類)
法政大学
経営学部
3不合格(書類)
学習院大学
法学部
4合格・進学決定
武蔵大学
データサイエンス学部
6合格
中央大学
経済学部
情報システム学科
2受験せず
東洋大学
総合情報学部
5受験せず
2023年10月 文系帰国子女の受験結果

もともとの志望校

息子の志望条件は、もともとは以下のようなものでした。

これは2023年1月時点なので、最初の出願まで半年という時点です。

息子の受験志望条件
・文系の情報系学部
・帰国子女枠
・最低限の受験科目(小論文・面接だけ)
※数学が受験科目にないこと
・都内
筆者
筆者

結構わがままな受験条件でしたが、条件にあうところはありました。

わがままな息子の条件にあうような大学は非常に少ないですが、ありました。

この記事にそれをまとめてあります。

都内文系の情報系学部(数学受験無し)
・慶応大学環境情報学部
 (厳密には都内ではない)
・中央大学経済学部情報システム学科
・東洋大学総合情報学部
 (厳密には都内ではない)
・武蔵野大学データサイエンス学部

しかし、日本での就職を考えるとまだまだ学校で何を勉強したか、というよりも学歴によってフィルターをかけられるという現実もわかってきました(学歴フィルターの存在)。

”良い情報系の会社に行くためには、専攻科目よりも大学ブランド

僕自身も、親として調査しました。ネット調査に加えて知り合いの大企業人事部・人事系コンサルへの聞き込みで突きつけられた現実が学歴フィルターの存在でした。

その結果、GMARCH以上の大学に合格する、という基準を追加しました。

受験生
受験生

GMARCHを中央大学の他に追加するのはいいけど、
今から受験科目は増やせない。
小論文と面接だけで受かるところがいい。

このような選択をした経緯については以下の記事で詳しく記載しております。

文系なのにSE志望:文系帰国子女のリアルな大学学部選び

この結果、志望校は以下のようになりました。

受験大学学部当初の志望順位メモ
慶応大学
環境情報学部
1記念受験的に第1志望
法政大学
経営学部
3情報系ではないがGMARCHなので
学習院大学
法学部
4情報系ではないがGMARCHなので
武蔵大学
データサイエンス学部
6情報系の滑り止め
中央大学
経済学部
情報システム学科
2本命
東洋大学
総合情報学部
5情報系の滑り止め
願書提出時の志望順位の受験日程準一覧

志望校の変化:中央→学習院

Photo by Nik on Unsplash

学習院大学の副専攻

帰国子女受験の息子の受験対策というのは、小論文と面接です。

学習院大学の書類選考が通り、面接対策の準備をしている最中に気づいたのが、

学習院大学には

全学部生が参加可能な副専攻プログラムとして、データサイエンスが存在する、

ということでした。

これは、2023年度以降の入学者であれば専攻可能ということです。

実際の科目を確認すると以下のようなものでした。

学習院大学副専攻データサイエンスの主な科目
<必須>
・人工知能とビッグデータ
・プログラミング初級
・コンピュータ科学概論
<選択必須>
・基礎の機械学習
・プログラミングで学ぶ機械学習

この副専攻プログラムは修了要件を満たすと、修了証明書が発行されます。

これは情報系の会社でシステムエンジニアになりたいと思っている息子にとって就職活動でとても有利になるはずです。

卒業後の進路比較(中央 vs 学習院)

次のポイントは、卒業後の就職先です。

学習院大学全学部の就職先では、

ITサービス業界世界最大手のアクセンチュアへ二桁の学生が就職していることがわかります。詳細はこちら。

中央大学経済学部の就職先では、

ITサービス業界の就職はちらほらありますが、すべて国内かつ最大手ではない、ということがわかりました。詳しくはこちら。

筆者自身はIT業界に25年以上おり、日本は16年、グローバル4年、アメリカは5年経験しております。その経験から見ても、アクセンチュアへ行く道があるというのはとてもよいと思いました。

学校見学の印象(中央 vs 学習院)

学校見学で決定的だったのは

・自宅からの距離

・最寄り駅からの学校の距離

だったようです。

筆者の恥ずかしいエピソード
実は筆者も、青山学院大学に通う前に、1・2年が青山ではなく厚木校舎(今はありません)だということを知りませんでした。
当時の筆者の実家から早くても片道1.5時間。バスの時間によっては2時間という距離でした。

結果として、都内から遠すぎると嫌なので相模大野に一人暮らしをはじめました。
しかし、一人暮らしで自由になるとやがて学校に行かなくなりました。

これは本末転倒で、これでは人間が駄目になると思い、実家に戻りました。

親はそんな自分に何もいわずただじっと見守ってくれていました。

筆者自身の苦い経験は息子にも何度か伝えており、この距離の問題は極めて重要だと思いました。

それと、日本の昨今の唸るような暑さを考えると、最寄り駅から学校との距離も重要だと考えざるを得ませんでした。2023年7月に筆者が一時帰国をしたときの東京の暑さには身の危険を感じました。

それと、中央大学は学校見学は予想通り良い大学ということでしたが、学習院大学は予想を大きく越えて良い印象だったようです。

中央大学は受験をしない、という決断

2023年10月の時点では以下の状況でした。

2023年10月の状況
・学習院法学部:合格済
・武蔵野大学データサイエンス学部:合格済
・もともとの本命の中央大学経済学部情報システム学科は未受験
(11月本番)

しかし、上述の3つ理由(副専攻・就職先・学校見学の印象)で、すでに第一志望が学習院法学部に変わっていきました。

息子
息子

中央受けるなら、受かるつもりで準備したい。
でも、学習院に強く行きたいと思っているので受けたくない。
お父さん、どう思う?

筆者
筆者

中央はやめよう。
受験終了!お疲れ様!

ということで、数ヶ月前には予想もしなかった終わり方で受験は終了しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

僕たち(息子と僕)の受験戦争は、終わってみれば絵に書いたような良い状態で終わったと思います。

ラッキーだったと思いつつも、われわれなりに何回も計画をたてたり修正したり、情報収集したりたくさん議論もしました。なのでこの結果は偶然だったとは思っていません。

つまり、似たような境遇であれば実現可能だと思っております。

僕は、通算25年程度IT業界に携わっています。

息子はシステムエンジニア志望ということで、自分の業界にいずれ入ってくるということになります。そういう意味で改めて勉強になりました。

同じような境遇の受験生を抱える方にアドバイスができるとしたら、以下のようなことです。

SE志望なのに文系帰国子女へのアドバイス
・日本での就職をしたいなら未だに学歴重視
・文系でも情報系が学べる大学はある
・文系情報系でも数学受験がない大学はある

最近、メールでお問い合わせをいただくことがあります。

僕にとっても誰かのお役に立てるブログを書きたいと思っておりますので、同じような境遇でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました