アメリカの高校へ編入:単位互換の確認方法の解説

アメリカの学校
Bruce EmmerlingによるPixabayからの画像

こんにちは、Naruです(プロフィールはこちら)です。

僕は、日本の高校1年が終わった息子をアメリカのニュージャージーに連れてきて、地元の公立高校に編入してもらいました。

その時に単位がどのように互換されたのかを紹介したいと思います。

ニュージャージー州パラマス市の学校事情

まず、日本の高校生をアメリカの高校に編入させたい場合に知っておく必要があるのは、高校(ハイスクール)は何年間あるのか、ということです。

アメリカでは住む場所によって高校の年数に違いがあります。

僕と息子が住んでいるニュージャージーのパラマス(Paramus)という学区域(District)は、高校は4年間あります。

アメリカでの呼び方でいうと高校の学年は、この学区域では以下の四つの学年で構成されているということになります。

・9th grade
・10th grade
・11th grade
・12th grade

日本の高校1年生を終わった段階でこの学区域の高校に編入するときには、以下のような互換性を考慮する必要があります。

それと、蛇足です。

これはニュージャージーによりませんが、アメリカの高校は日本と違って義務教育になります。

従いまして、公立のHigh Schoolにおいては入学の合否を決める入学試験というものがありません。

日米の学年比較に関しては、こちらの情報も参考にしていただければと思います。

成績表(Transcript)

このようなケース(日本の高校1年を終えて4月に現地校に編入する)の場合には、10th gradeに編入するということになりますが、その場合日本の学校の9th gradeと10th grade相当の成績表(Transcript)が必要です。

これは日本の学校に発行してもらう必要があります。

具体的には、以下二つになります。

・中学3年次の成績表(Transcript)
・高校1年次の成績表(Transcript)

以下が、実際に息子の日本の中学から3年次の成績を取りよせたものです。

これがアメリカ現地校の9th gradeとして変換されます。

同じように、日本の高校から1年次の成績として取り寄せたものは以下です。

中3と高1とで学校が変わっているのでフォーマットが大幅に変わっています。

これがアメリカ現地校の10th gradeとして変換されます。

現地高校への単位の移管(編入成績移管表と卒業単位確認表)

上記の二学年分の成績をもとに編入手続きをすませると、単位が移管されます。

移管された単位は具体的には以下の書類で確認ができます。

この表を簡易的に編入成績移管表と呼ぶことにします。

この編入成績移管表は、現地校からもらった卒業までに必要な単位の表(卒業単位確認表)は微妙に項目が違っており、科目別にどれがどこに当てはまるのかわかりませんでした。

以下が、卒業単位確認表です。

なので、息子の担当のSchool Counselorの人に手伝ってもらって、どのように編入成績移管表を卒業単位確認表に当てはめるかを確認することにしました。

ちなみに、現地高校で教えている科目に関しては、こちらの記事で解説しておりますので、興味があればそちらも読んでいただければと思います。

卒業までに必要な単位表への移管

以下がCounselorの先生と一緒に整理した表です。一番左の日本での科目の呼称(中学の科目と高校の科目が混ざっています。)から現地ハイスクールで求められる卒業単位の呼称への互換を表しています。

黄色のところは、ちょっと面白いというか、僕としては切実な問題なので、ちょっと解説させていただきます。

日本でいう国語は、現地校では、外国語とみなされます。

逆に

日本でいう英語はアメリカでいう国語(English Language Arts)にあたります。

ESLとは

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英語を母国語としていない子供が現地校に入ると、ESLというクラスに入ります。

English as a Second Languageの略でESLです。

上記の表でいうと、English Language Artsの時間は、ESLになります。

ここが非常に重要なポイントなのですが、

ESLに入っていれば、国語(English Language Arts)の単位が取得できる

ということです。

これは僕たちにとってはホッとする情報でした。

ESLといっても高校(ハイスクール)ではかなりのレベルになるらしく、、、

なんであなたがESLなの?
英語ペラペラじゃない!

というような英語堪能の子もいるようです。

逆に言うと、かなりのレベルになってもESLに残れるので、単位を落とすようなリスクは減らせると思います。

注意点としては、

学校によって、先生の裁量によって、いつからESLから現地のEnglish LAに入るかは決まる

ようです。

ですので、学校にこのあたりは確認をされることをおススメいたします。

卒業までの単位

先ほどの卒業単位確認表によると、卒業までに必要な単位数は、120単位となっております。

これに対して、息子の中学3年と高校1年の成績は、それぞれ、9th gradeで37.5単位(Credit)、10th gradeで35単位(Credit)が移管されたということになります。

両方合わせて、72.5単位となります。従って、残り47.5単位を取れば卒業ということになります。

アメリカには日本にはない変わった科目や大学の先取り科目があります。

これについては、こちらの記事で細かく記載しておりますので、よろしければお立ち寄りください。

学年を落としての途中編入

僕の息子の場合は、日本で高校1年生(アメリカの10th grade)が終わった状態で、現地校の10thに通い始めました。

前述のようにすでに息子は、10th gradeの内容は日本で履修済です。

ただ、時期の問題で10th gradeに入ることになりました。

10thといっても、4月からの2カ月半くらいしかおりませんので。

この期間は、成績のつかない期間という扱いにしてもらいました。

これも学校との交渉・確認ごとになりますが、この結果、4月~6月は非常に気楽に授業を受けることができました。

筆者
筆者

現地校にプレッシャー無しに慣れる期間があったということは、息子にとっては本当に良かったと思います。

実際この期間に、かなり休みました。

すでに履修済みの学年だったので、その休みは一切成績には関係ありませんでした。

まとめ

以下にまとめてみます。

・編入時には、日本の当該学年分の成績表(Transcript)が必要
・単位がどのように現地の項目に移管されているのか確認が必要
・残りの必要な単位は現地校に必ず存在するSchool Counselorの先生に相談して確認する
・編入時期によっては、履修済の学年に入り、気楽に授業をうけることができる

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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