こんにちは、Naruです(プロフィールはこちら)です。
僕は息子を日本の高校2年になるタイミングでアメリカにつれてきました。
6月(2023年)に現地の高校を卒業しました。
現地の高校の科目全体に関してはこちらの記事にまとめておりますが、この記事では特にESLについて細かくまとめてみました。
\ この記事で分かること /
(ニュージャージー州の公立パラマス高校の事例から)
ESLと単位
英語を第2言語として学ぶコース(ESLコース)は、連邦および地方の基準、評価基準、英語を学ぶ生徒の成績評価に合わせたプログラムの一部です。これらのコースは、生徒が主要な教科分野で成功するために必要な読み書きの流暢さ、語彙力、理解力を開発するのを助けるために設計されています。
息子が通っていたニュージャージー州のパラマスハイスクールのESLの授業は以下のような構成になっています。
科目名 | 期間 | 単位 | 該当学年 | 履修条件 |
ESL Beginner | 通年 | 5 | 9,10,11,12 | ・先生の推薦 ・州テストの結果 |
ESL Intermediate | 通年 | 5 | 9,10,11,12 | 同上 |
ESL Advanced | 通年 | 5 | 9,10,11,12 | 同上 |
ESL Subject Reinforcement | 通年 | 5 | 9.10.11.12 | 同上 |
ESLは、現地のアメリカ人の子どもたちが受けているいわゆる国語(English Language Arts, ELA)の時間の裏番組として存在します。
「広い意味での国語」というのは、
English Language ARTSという分類で、高校4年間で20単位の取得が求められています。
また、日本から編入する場合ですが、
ESL Beginner
このESLのクラスは、卒業に必要なEnglish Language Arts(国語)の要件を満たす一環として位置づけられています。このクラスでは、生徒たちは英語のスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングに焦点を当てます。特に、正確な発音や流暢なコミュニケーション能力を向上させることに力を入れます。生徒たちは小説やノンフィクションのテキストを使い、発音、リスニング、読解、語彙力、スピーチとプレゼンテーション、ライティングスキルを実践していきます。
ESLクラスでは、生徒たちは実際の場面で英語を使ったコミュニケーションのスキルを練習し、同時に学術的な言語スキルを向上させていきます。語彙の増強、文脈を理解するための手がかりの把握、情報を整理し、帰納的および演繹的な思考を適用する能力を養います。授業内での読書とディスカッションは、習ったことがかけるようになること、口頭でプレゼンができるようになることにつながっていきます。
ESL Beginnersは、その名の通り、初級者向けです。
全く英語が喋れない人たちもここに分類されます。
日本の中学で英語を勉強をした人がここに入ることはないと思います。
ESL Intermediate
このコースは卒業要件のEnglish Language Arts(国語)の一環として認められています。生徒は初級レベルで獲得し向上させたスキルをさらに伸ばしていきます。このコースでは、コミュニケーション、読解、ライティングに文法を活用することが重要なポイントとなります。語彙の増強、読解力の向上、ライティング力の向上にも取り組み、特に高度な文法の構造に注力しています。
「intermediate」は「中級」の意味です。
その名の通り、中級です。
日本で中学の英語を受けていた人は、intermideateに入る人もいます。
ESL Advanced
このコースは卒業に必要なEnglish Language Arts(国語)の要件の一部として数えられます。生徒たちは、中級レベルで獲得し向上させたスキルをさらに拡充します。このコースでは、さまざまな文学テキストについて読む、分析する、議論する、執筆することに焦点を当てます。SATの語彙力や複雑な文法構造も学習対象となります。NJSLA(*)の読解と執筆のセクションへの対策、およびTOEFL(外国語としての英語の試験)への対策も行われます。生徒たちはエッセイ執筆の要素を学び、その結果、説得力のあるエッセイ、比較・対照エッセイ、批評的エッセイの草稿を書くようになります。
「Advanced」は「上級」です。
ぼくは編入してこのコースを11th で取りました。
渡米前の高1の英語の成績(5段階評価)
英語コミュニケーション 4
英語表現 3
都内の私立中堅校です。
息子は、
高1:日本の私立高校
高2(11th):アメリカ現地校
高3(12th):アメリカ現地校
で現地校を卒業しました。
ぼくは11thでESLは「卒業」し、
12thでは、アメリカ人と同じELAを受けました。
※NJSLAとは
ニュージャージー州の学生学習評価(NJSLA)は、州全体で行われる試験で、生徒が国語(ELA)、数学、科学の分野において、学習基準に対してどの程度進歩しているかをテストします。ニュージャージー州卒業能力評価(NJGPA)は、州の卒業評価要件を満たす目的で、11年生の生徒に対して実施されるELAと数学で構成されています。テストはコンピュータベースの形式(CBT)で実施されますが、紙ベースのテスト(PBT)も利用可能です。ELAの評価は、テキストを分析する際の効果的な書き方に焦点が当てられています。
ESL Subject Reinforcement
このコースでは、現在教えられている科目と連動して、話す、聞く、読む、書くスキルを強化します。必要な場合には、科目に関連する英単語の理解を強化するために、個別の指導も行われます。
ぼくは、11年生、12年生でこの”授業”をとりました。
”授業”といっても、他の授業の宿題をしたりわからないところを聞いたりすることができます。
これで単位がもらえるというのは、かなりありがたかったですね。
息子の英語レベル:ESL”卒業”まで
すでに触れましたが、息子の全体的な英語の成績の伸びと取得クラスは以下のような感じでした。
学校 | クラス | 成績 | |
高1 | 日本の私立高校 | 英語コミュニケーション 英語表現 | B |
高2 11th | アメリカの 公立高校 | ESL Advanced | A+ |
ESL Reinforcement | A+ | ||
高3 12th | アメリカの 公立高校 | English 12 CP(ELA) | A |
ESL Reinforcement | A+ |
12thで、アメリカ人の受ける国語の授業に入ったら、やっぱり大変でした。
読む量も、書く量も先生の話すスピードもESLのAdvancedよりも数段上のレベルでした。
でもなんとかAを取れました。
ELAでAの成績はTOEFLだとどれくらいか
12thを終わって現地のELAの成績がAだったころに受けたTOEFLの成績を参考にお伝えします。
72
ちなみに、渡米した当時は、
39
でした。
親としては、
Good job, son!
という感じで満足しています。
ちなみに、息子は日本の大学受験を見据えて、英検を受けるのをやめてTOEFLを勉強しました。
英検とTOEFLをどのように比較したのかについては、こちらの記事にまとめております。
息子はその後、日本に帰国して帰国子女枠で大学受験をしました。
その結果についてはこちらの記事にまとめております。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アメリカには、ESLという外国人にとっては無くてはならないお助け科目が公立高校にも存在します。
渡米前に自分も調べていましたが、理解するのには苦労しました。
以下がそのまとめです。
・ESLは、English As a Second Languageの略で、英語を母国語としない生徒向け
・ESLの授業を修了すると、「国語」の修了単位がもらえる
・ESLにはレベルが初級・中級・上級がある
・ESLには補強クラスがあり、ほぼ自習時間なのに単位がもらえる
・ESLからELAに変更することができる
・ELAは現地のアメリカ人も受けているので英語のレベルが段違いに高い
・ELAでAを取ったときの息子のTOEFLスコアは72だった
現地の高校の科目全体に関してはこちらの記事にまとめておりますが、この記事はESLして書いてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント