こんにちは、Naruです(プロフィールはこちら)です。
僕は、2019年の5月からアメリカのニュージャージー州に住み始めました。
どのようにそれを実現したのかをまとめてみました。
\ この記事で分かること /
・転職後、駐在するまでに行ったこと
僕は今、海外売上が全体のほとんどを占めている日本のメーカーに勤めています。
しかしその前は
その僕がどのようにして現在の海外駐在する機会を得られたのか。
同じような夢を持つ方がいたらその人に何かが伝えられるかと思って書いてみました。
イメージをもつ
僕は大学のころから将来は海外で働きたいと思っていました。
大学4年生の時に、シリコンバレーのスタートアップ企業でインターンをさせてもらったころから強く思っていました。
1999年に海外の仕事もできると聞いて入った日本のIT関連の会社が完全に国内事業の会社でした。
今となればだまされてよかったのですが、この会社で10年くらい働いたときに思いました。
やっぱり海外で働きたいなぁ。。。
少なくとも海外と仕事が仕事がしたいなぁ。。。
僕は、2004年から人生年表というものを書いています。
これは簡単にいうと自分の年齢と家族の年齢を年表のように書いて、将来起こる客観的な情報を埋めていきながら自分がいつどのようになりたいかということを記載していくものです。
つまり
です。
このノートにはっきりと「海外駐在」という文言を入れたのは、2009年に更新した人生ノートです。
以下がその実際のノート(といってもExcelですが。)です。
ここに、2010年、35歳の時から海外駐在をするということを”イベント”列に記載していました。
なんの根拠もありませんが、ノートに書いていました。
まぁ、書くのはタダですから(笑)。
駐在員のたくさんいる会社に入る(39歳で転職)
これを書くようになってからか、周りから駐在や海外勤務に関する情報が入ってくるようになりました。
これは当たり前のことなのですが、海外に駐在したいという夢を人生年表に書くと、何かのきっかけで知り合いや同僚、友達、家族とも海外駐在についての話をするようになります。
夢を伝えるような相手は、仲が良い人たちですから、いろいろな有益な情報をくれます。
例えば「海外にいくだけなら、外資系の企業に入れば本国との行き来はあると思うよ。」などです。
ただ、「駐在して海外に住むのであれば、日本に本社のあるグローバル企業が一番近道だ。」というような情報をくれるようになります。
それまでは、自分の働いていた会社が好きでしたので、その会社が将来海外進出するなら自分がその推進をして、そのまま海外に行きたい、と思っていました。
しかし、現実的にそれは無理でした。
一応やめる前に、ある役員に
この会社で、将来海外進出の可能性はありますか?
と聞いてみました。
はっきりいおう。
その可能性はほぼゼロだ。
この会話で、吹っ切れました。
この会社は好きだけど、やはり、転職をしよう、と。
ということで、2014年の夏から海外との仕事ができ海外駐在のチャンスがある企業への転職活動を行い、2014年の年末に現在の会社に内定をもらうことができました。
国内中心の企業から海外中心の企業に転職するにあたっての職務経歴書の書き方のコツについてはこちらの記事にまとめております。
興味のある方は是非ご覧いただければと思います。
必要なスキルの獲得
やっとグローバルの会社に入り、海外とのやり取りが非常に多い部署に異動できました。
IT事業における事業管理部門です。
この会社はいわゆるメーカーなのですが、文系で新卒で入ってくる人は駐在を希望する人も多く非常に優秀な人たちが多いことがわかりました。
です。
また、できると思っていた英語が実際は通じなくて最初は本当に苦労しました。
転職後に慣れないグローバル業務にどのように苦労したかについては、こちらの記事にまとめてみましたので、御興味のある方は参考していただければと思います。
若くて優秀で外国語(英語はもちろん三か国語話せる人も多い)も堪能な人と競い合って、自分のようなおじさん(転職時は、39歳)がどのように駐在員として選ばれるのか?
僕の場合は、
そこで、わかったことは、以下のことでした。
・ITサービス分野
・事業管理
・M&A
・英語によるコミュニケーション
もともと僕はITサービス分野は16年間どっぷりつかっていたので、伸ばすべきは以下です。
・事業管理
・M&A
・英語によるコミュニケーション
自分の場合はIT企業での経験を軸足に、徐々に向上すべきスキルを広げるということに専念をしました。
事業管理/M&A
事業管理とM&Aスキルの向上は、以下のように意識しました。
(2)体系的なスキルを自分で勉強すること
事業管理部門への配属されるためには、以下のようなことをしてすんなりと異動ができました。
1.当該事業の業績を良くしたいというモチベーションを心からもつこと
2.財務諸表が読め、予算と実績の管理ができるようになること
モチベーションをもつのが、すべての原動力だといえると思います。
モチベーションがあれば、困難も割とストレスなく乗り越えられますし、ストレス自体も楽しむことができるようになります。
僕の場合はもともとこのモチベーションは強くありましたので、黙っていても回りにはそれが伝わっていたようです。
財務諸表の分析、予算と実績の管理に関しては、自分で勉強しました。
本を読んだり、eラーニングをやったりしました。
M&Aのスキルというのは、何なのか?
2023年1月時点の現在でもM&Aに関わり続けて、そのスキル範囲の広さを実感しています。
eラーニングをやっても実践で使えるかどうかは全く別の話であると実感しております。
とにかく、M&Aにはあらゆる場面でかかわることをおススメします。
・新聞等でM&Aの話があれば、それについて深く熟読する
・社内でM&Aの話があれば、それについて関連資料を読み漁る
・社内のM&A部門の人をランチに誘ったりして話を聞いてみる
・部門内でM&Aの話があれば、なんでもよいので手伝ってみる
・上記の活動を通して、自分の磨くべきスキルを見いだしていく
英語によるコミュニケーション
最後に英語ですが、僕は言いたいことをいえるようになることが非常に大切だと思っています。
英語でいいたいことをいえるようになるには、以下がおススメです。
書いたことを英語でいうのは、相手がいたほうが飛躍的に能力向上します。
どんどん書いて、どんどん試す、これで言いたいことが短期間で言えるようになります。
それをどのように実現するかについてはこちらの記事でまとめておりますので、興味があれば読んでいただければと思います。
駐在員の選定プロセスの調査
駐在員選出のタイミング
海外人事に関わる人事担当者や実際の海外駐在者の人にも幅広く、プロセスについて話を聞きました。
そして、駐在員の選定プロセスが分かってきました。
事業管理の部署にいれば一定のローテーションのタイミングで駐在員になる可能性が高い
これは、事業管理部門から海外子会社に出向している駐在員が一定数いることが物語っております。
世の中的にもこれはごく一般的であるということを知るようになりました。
とすると、現在海外駐在しているメンバーで自分と一緒に仕事をしているメンバーの帰任のタイミングが自分の駐在のタイミングになるのではないか、という非常に現実的な予測をするようになりました。
自分の駐在は会社にとって何がメリット?
会社として、僕を駐在させる意義を明確に固めておく必要がありました。
年齢が年齢だけに、海外にただ行きたいというと非常に見栄えが悪く、自分の本文のIT業界というスキルと営業・事業開発の能力を発揮することを全面に出すように心がけ、時を待つことにしました。
というのも、今の会社では、IT業界の出身者がまだ少なく、さらに、現場の最前線で直接顧客とやりとりをしていたような経験者は本社では皆無に等しかったのです。
現場を知っている数少ない人材ということを中心に置き、その経験を活かし、駐在員として必要な事業管理の能力を本社で徐々に経験するようになりました。
つまり、現在海外駐在しているメンバーのスキルに自分の付加価値を加え、それをみえる形にすることに重きを置きました。
・ITサービス分野
・事業管理
・M&A
・英語によるコミュニケーション
付加価値スキル
・IT企業の営業オペレーションの熟知
・IT企業のサービスオペレーションの熟知
周辺への希望の伝え方
また、何かのタイミングで、海外駐在希望であることをはっきりと周りに伝えていました。
外から入ってきた自分にとっては、この会社でどのように駐在という人事が決まるのかがわからなかったのですが、だんだんとそれがわかってきたので、駐在の人事に関係する人物には印象に残るように自分が海外駐在希望であることを伝えました。
また、
心がけました。
というのも、同僚の中に、とにかく何でもいいから海外に行きたいという人たちがいました。
その人たちを見て若い人の場合には微笑ましいと思ったのですが、アピールの仕方は相当注意しないと逆効果かもしれないと思ったのです。
特に自分のようなおじさんが、なんでもいいから海外に行かせて、というのは本当にバカに見えてしまい、チャンスを無駄にすると思ったからです。
駐在の人事に関係する人に何回も希望を言う必要はなく、ここぞというタイミングで一回言えば大丈夫だと信じていました。
ただし、関係する人たちにはまんべんなく伝えていました。そうすれば、タイミングが来た時に、
そうえば、あいつ、駐在希望だったよな。
そうそう。何かの面談でもいってたわ。
というように、決める人たちが全員一致する状態になると思ったからです。
家庭の了解をあらかじめ得ておく
また、駐在となると家族に大きな影響を与えます。
単身赴任なのか、家族も一緒にいくのか。。。
僕の場合は、転職する時から家族に、
といっていました。
これは2014年の話です。
毎年毎年これを家族に言い続けていました。
いざ海外赴任の話が来た時には、家族には唐突感もなく、即受け入れてくれました。
2019年の海外赴任まで4年間、家族には「海外に行く可能性はいつでもあるからね。」と伝えて置き、心の準備をしてもらっていました。
いつでも大丈夫な状態を作っておくというのは、あてもないのに恥ずかしいと思うかもしれませんが、家族や友達に対しては別に照れくさくてもいえるのではないでしょうか?
用意周到にチャンスを逃さない
そして、転機は突然一本の電話で訪れました。
Naru君。来年の春からアメリカに行けるか?
もちろん即答でOKです。
この電話があった3か月後からアメリカに住み始めました。
予想したように、自分と似たようなスキルと仕事をしていた人の転勤に伴うローテーションでした。
まとめ
僕の場合は、まったく海外駐在のチャンスのない会社に最初はいました。
但しその会社の経験を活かして転職をし、海外駐在を実現できました。
そのような境遇にいる人には励みになったらうれしいです。
(1)イメージを持つこと
(2)駐在員のたくさんいる会社に入ること
(3)必要なスキルを獲得すること
(4)駐在員の選定プロセスの調査をすること
(5)用意周到にしてチャンスを逃さないこと
また、上記をやるうえで、焦らないことが非常に重要だと思います。
同僚で焦って辞めてしまった人たちを何人か見ていますが、その人たちは近い将来駐在員になれた人たちだと思います。
しかし、焦ったがために他を探して結局その転職先ではもっと駐在が難しいというようなことも聞いています。
冷静に分析し、時を持つことが大変重要です。
以上が僕の海外駐在までの流れです。
同じような夢をもつ一人でも多くの人のお役に立てればと思っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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