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こんにちは、Naruです(プロフィールはこちら)です。
僕は日本企業からの駐在員としてアメリカに住んでおります。
息子が日本の小6になるタイミングでアメリカにつれてきました。
英語の準備がゼロの状態で現地校に入れ、約2年半後に帰国し、東京の公立中学校の中2の二学期から編入しました。
帰国前から英語維持のためにどのようなことをして、半年たってどうなっているのかについて記事にしてみました。
\ この記事で分かること /
半年後の英語力
息子は、英語の準備ゼロで約2年半アメリカにいて、中2の夏休みに日本に本帰国しました。
このブログを書いているのは、それから半年後のことです。
英語力は維持できています。
というよりも、
アメリカのときより英語力は上昇しています。
ただし、これは親と子のそれぞれの努力によってなんとか成立しています。。。
英語力は1週間で簡単になくなる
「幼少期に身に着けた英語は忘れない」
ということを言っている人は多いようで。
ぼくは全く違う印象をもっています。
以下に記載することはぼくの体験談から来ているので統計や調査には基づいていないことをお断りの上ですが、ぼくに一番刺激を与えたのは話をさせてください。
(2)小学生時代にアメリカで一緒だった友達はみんな英語を忘れた話
1週間で忘れた実話
何を隠そう!
この話は筆者の実の兄の話です。
彼がまだ幼稚園のときに、家族でドイツに2年間住んでいました。
2年間という間にドイツはネイティブ状態になり、父と母の通訳を手伝えるレベルになったそうです。
ところが、帰国してから
たった1週間でドイツを忘れてしまった
そうです。
母の表現を借りると
黒板の字を消すように忘れてしまったのよねぇ
たった1週間で。。。
なぜこのようなことが起きるのか?
・赤ちゃんと同じ学習方法であるため、文法的な理解がない
・暗記と同じで、復習しなければ忘れてしまう
・言葉の使い方は文章全体とその背景とセットになっているために復習が困難
~筆者仮説~
この理論を裏付けるのが、ぼくのアメリカの職場で一緒に働いていた駐在員の後輩の体験です。
同級生はみんな英語を忘れた実話
ぼくのアメリカの職場に、小学校時代に数年アメリカに住んでいたという帰国子女の後輩がいます。その人の英語はほとんどネイティブの英語だと思います。
帰国子女だから、英語しゃべれて当たり前じゃない
と、思ったそこのあなた!
そんなことはありませんよ。帰国子女だからといって、大人になっても英語が維持できるかどうかは
その人と親の努力
によるものが大きいです。
このぼくの後輩は、日本に帰国してから、
毎週一回英会話教室に通って英語を維持した
そうです。
彼女のアメリカの小学校で一緒だった日本人の同級生たちは帰国後に英語のメンテナンスをしなかったせいで英語力は普通の人並みに落ちていってしまったそうです。
レールを作るのは親、走るのは子供
幼少時の英語体験がおとなになっても維持されるのは、
親子の二人三脚が必要
です。
結局親が引いたレールの上で、子供が走らなければいけません。
(1)英語力維持の大切さを継続的に伝える
(2)英語力維持環境を用意する
子供の年齢にもよりますが、レールの上を走らせるのも結局親だということを知らないといけません。
英語教室に入れたら、それで終わりではないです。
親の努力が必要なのは、むしろ教室に入ってからなのです。
この同僚の後輩の親御さんもきっとすごい努力をしたのだと思います。
かくして、ぼくも息子の本帰国前から帰国後の英語の維持については真剣に考えるようになりました。
・黒板の字を消すように外国語は忘れる
・早いと一週間で忘れる
・語学維持活動をしなければ、ほぼ確実に忘れる
息子の場合は、アメリカでの二年半は、本当に大変でした。
特に1年目は涙なしには語れない大変さがありました。それに関してはこちらの記事にまとめております。
1年目の経験をバネに、アメリカ生活の2年目はさらに頑張りました。それに関してはこちらの記事にまとめております。
この努力を絶対に無駄にしたくなーーーい!!
という思いがありました。
英検面接対策とオンライン英会話
ぼくは英語力維持対策としてオンライン英会話教室を息子に勧めていました。
オンライン英会話を息子に勧めていた理由は、その気軽さです。
物理的な英会話教室は、
・その場所に行かなければいけない
・予約をしなければいけない
というのがネックだと思っていました。
予約をしてその場所にいくとなると、学校のいろいろな予定や妻に手間を取らせるというのがぼくとしてはどうしても避けたいところでした。
どうしたもんかな。。。
とぼくは悩んでいました。
そんなときに、本帰国の直前に英検2級を受けることになりました。
そうだ!
英検の二次対策にオンライン英会話を使おう!
二次試験が面接だったので、これを最大限に利用しない手はありません。
ここで選んだのが、
でした。
ネイティブキャンプにログインすると、
(1)教材を指定することができ、(2)英検二次対策というのが選べるのです。
これを選ぶと英検形式と全く同じの二次試験の模擬面接できるのです。
息子も二次試験の対策はしなければいけないという認識だったので、しぶしぶはじめました。
まだアメリカにいる間だったので、ぼくがそばでオンライン英会話の使い方を真横でサポートすることができました。
これが結果的には非常に良かったと思います。
なによりも、英検が終わった後も
を使い続けることができたのです。
ぼくが横についてオンライン英会話に”英検対策”という「外圧」を利用して慣れさせたおかげで、その後、すっとオンラインを続けられるようになったのです。
ここが本当にポイントだったと思います。
アメリカからの息子のサポート方法
英検の面接対策として、本帰国する前になんとか
をはじめることができました。
もし英検の面接対策という口実がなければ、はじめられなかったと思います。
次の課題は、英検が終わった後にオンライン英会話をひとりで続けられるかということです。
息子は妻と一緒に日本に本帰国し、ぼくはアメリカに残ることになっております。
アメリカからどのようにオンライン会話を息子に継続をさせるか。
1.毎日続ける意味を繰り返し伝える
2.英会話の中身や形式を細かく話す
3.頻繁にやったかチェックする
4.逃げ道をつくってあげる
ここからは親の根気が必要です。
毎日続ける意味を繰り返し伝える
これがある意味一番重要です。
英語を維持することの大切さは、ぼくの場合は以下のようなことを言っています。
日本の受験においては未だに英語が重要な位置を占めている。
就職のときも、英語ができると給料の高い外資系に行きやすくなる。
これはいわば
生きる上での命綱(いのちづな)だよ
英語の維持をしていれば、一般的に学生が苦手とするリスニングや長文読解で有利に立てる。
アメリカのミドルスクールで毎日膨大に英語を聞いて、読んで書いていたようなことは普通の人は苦手なんだよ。
毎日たった5分でもいいから、英会話で維持をしておけば、英語で優位な状態を保てるんだ。
受験勉強で英語に割く時間を減らすことにもつながり、他の教科にもっと時間をかけられる。
だから、総合点があがって、行きたい高校に行きやすくなるよ。
今でもほぼ毎日LINEで息子と話をしていますが、このモチベーションをあげる言葉はかけ続けています。もちろん、息子にうざがられないようにしています。
一番大事なのは、息子が腹落ちすることです。
息子が、腹落ちしない場合には、どうして腹落ちしないのかを聞くことにしています。
英会話の中身や形式を細かく話す
英検対策が終わった今、オンラインの外国人の先生と何を話をしたらよいのか、話題に悩んだり、どれくらいの時間をやればよいのかのアイデアも細かく息子と話をしています。
のよいところは、いろいろな国の先生がいることです。
息子とぼくの共通の趣味はちょっと変わっていますが、株式投資なので、国全体に投資するような商品の勉強のために、英語の先生の住んでいる国の経済について話を聞いてみるように促したりしています。
といってもまだ中学生なので、簡単な内容をネタに話をしてもらっています。
その国のマクドナルドのハンバーガーの値段を聞いてみたら?
景気の実感を聞いてみたら?
先生自体が株式を持っているのか聞いてみたら?
その国ではやっていることを聞いてみたら?
というような感じでいろいろ聞いてはぼくに報告をしてくれます。
頻繁にやったかチェックする
息子も日本の学校が始まると、英会話を忘れてしまうことがよくあります。
忘れたまま数日間ほったらかしになることも今までありました。
今まで
をやらない日数の最大値は4日間です。
このときには、ぼくはもう一度、
英会話を継続することは人生の命綱(いのちづな)だ
ということを伝えました。
息子も納得して、続けていますが、忘れがちなので、我が家のポイント制度に組み込んでいます。
このポイント制度というのはもともとゲームソフトを購入するためにぼくが考案したものですが、息子もポイント制度は慣れているので良いモチベーションになっています。
この我が家のポイント制度についてはこちらの記事で詳しく解説しておりますので、もしご興味があれば参照してください。
しかし、それでも人間なので、どうしてもやりたくないというときがあります。。。
逃げ道をつくってあげる。
どうしてもやりたくない、できなかった、ということに関しては、ぼくは責めたり叱ったりはしません。
継続をしなくなることのほうがよっぽど人生のロスが大きいことがわかっているからです。
また、レールに戻してあげる感じで暖かく見守るようにしています。
せっかくついた火を消さないように、火は大きくするよりも、消えないようにする、というのが我が家の方針です。
半年たった英語の成績
学校と模試の成績
小6になるときに英語がゼロの状態でアメリカの現地校に入り、2年半してから日本の公立中学校に戻りました。
中2の夏にもどったのですが、2学期の学校の英語の成績は以下でした。
中間テスト | 期末テスト | |
点数 | 91 | 96 |
平均点 | 55.7 | 53.9 |
上位% | 6% | 4% |
学校の成績としては、まずまずでした。
しかし息子が少しショックを受けたのは、早稲田アカデミーの首都圏オープン学力診断テストの英語の結果です。
首都圏オープンテスト | |
点数 | 70 |
平均点 | 62.1 |
上位% | 38% |
このようにテストを受けることで、”やらなきゃ”という動機になってくれるのでよいと思っています。
ここから受験までこの成績をぐんぐんあげていくのが親としては楽しみです。
実は英語力は向上している
ぼくの実感ですが、英語力は成績には現れていなくても向上していると思っています。
をやっていて息子自身が気づいたことです。
ぼくね。
アメリカの現地校にいたときより、今の方が英語を話せてる気がする。
実はミドルスクールでは、たくさんの生徒がいる中の一人なので、そもそも話す機会は限られています。また、二年目の最後の方で現地人の子どもたちとも話を少しするようになってきたのですが、それはほんの少しの機会でしかありませんでした。
なので、
は、1対1の状態が確保され、先生は全面的に英会話のためにそこにいるので会話をする状態が保てるというわけです。
これはぼくもやってみるまで気づきませんでした。
今回のブログでは深く書いていませんが、ぼくがリモートで息子の英語を直接見ています。
具体的には英検準1級を目指した勉強を中心に指導をしています。
この指導は、過去問を通して、英単語・英熟語・文法・ライティングを徹底的に指導しています。
この中で、直接確認しながら同じことを何回も説明していくなかで記憶が定着していっているのがわかります。親としては本当にやりがいがあります。
実はこの工程が、
赤ちゃん英語の記憶構造から大人の英語の記憶構造に変わる
ことだと信じています。
これによって、忘れない語学力になると信じていますし、実感をし始めています。
よく帰国子女の英文法の会話で「なんでこういう文章になるか説明して。」といっても答えられないということをよく聞きます。息子もまさにこういう状態でした。
この状態を徐々に抜け出していっている状態です。
あ!なるほど!
だから、こういう言い方をするんだね!
という反応を息子にされることがあります。
これは教えている側としては至福のときです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
このブログでは、アメリカで2年半過ごした帰国子女の息子の英語力をどのように維持しているかについて書きました。
本帰国から半年経って英語力はどのように維持されているのか、まとめると以下です。
・オンライン英会話
継続のために親がやっていること
1.毎日続ける意味を繰り返し伝える。
2.英会話の中身や形式を細かく話す。
3.頻繁にやったかチェックする。
4.逃げ道をつくってあげる。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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