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こんにちは、Naruです(プロフィールはこちら)です。
僕は日本企業からの駐在員としてアメリカに住んでおります。
息子が日本の小6になるタイミングでアメリカにつれてきました。
英語の準備がゼロの状態で現地校に入れ、約2年半後に帰国し、東京の公立中学校の中2の二学期から編入しました。
先日息子が昔通っていたMiddle Schoolでこんなことがありました。
![近所のママさん](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2024/01/komatta_woman2-150x150.png)
この前8年生でMiddle Schoolに来た日本人の子。
学校になじめなくて2週間で日本人学校に転校しちゃったんですよ。
息子もアメリカに残っていたら8年生でした。
すでに転校されたのでどうしようもないですが、このような子に現地校で頑張ってもらいたいと思って記事にしてみました。
息子もこの子のように2週間で日本人学校に転校していた可能性もありました。
\ 想定読者層 /
・小学校高学年まで日本で生活
・英語の準備はゼロ
・乗り物酔いが激しい
・食べ物の好き嫌いが激しい
・体調を崩しやすい
・学校の成績は悪い
あなたの状況
・あなたがアメリカ駐在
・配偶者は英語力ゼロで学ぶ気もゼロ
・配偶者は英語をいっさいやらない条件で渡米
・配偶者は車は学校の送迎のみ協力の意思あり
この記事はぼくの実体験をもとにしております。
上記の”あなた”というのがブログの筆者であるぼくのことです。
![筆者](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2023/09/Naru-C1-150x150.jpg)
駐在員の仕事をしながら子供の学校の対応するのは大変でした。
でも、終わってみると、自分にとっても本当に良かったです。
\ この記事で分かること /
病弱で学校の成績の良くない子供を
アメリカの現地校に入れる前に
知っておくべき基本的なこと
やるべきこと
![](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2024/02/East-Brook-Middle-School-aisle.jpg)
今でも当時のことを妻と息子とよく話をするのですが、事前にやっておくべきことは以下です。
1.起こりうることを想定すること
2.優先順位をつけておくこと
繰り返しですが、子供を連れてくる妻の渡米前のスタンスは以下のようなものでした。
![妻](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2023/06/Middle-woman-question1-150x150.jpg)
あたしは英語しゃべれないから!
勉強もする気ないし、全部パパやってね。
そうでないと私も子どもたちもアメリカに行けないから!
起こりうることを想定すること
![](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2024/02/ChatGPT-suprise-image.jpg)
以下のようなことを想定して、対策をすると良いと思います。
乗り物酔い(スクールバス)
![](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2024/02/austin-pacheco-uZkgI3opcvE-unsplash-1024x707.jpg)
乗り物酔いが激しいと困るのが学校のスクールバスです。
スクールバス対策として一番良いのは、
・徒歩で通えるところに住む
渡米する前であれば、徒歩で通えるかどうかは十分に検討できます。
あるいは仕事する本人が先に住んで、家族が来るときに引っ越しても良いですし、手はいろいろあります。
我が家も、小学校に徒歩で通える距離に住んだのですが、結局、コロナで渡米が一年遅れて、その小学校には通いませんでした。
日本との学校制度の違いに関しては、こちらの記事にまとめてあります。
これは本当の話ですが、ぼくの妻は、
![妻](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2021/09/Middle-woman-question3-150x150.jpg)
子供は私が電動自電車の後ろに乗せてくから大丈夫よ!
これに関しては、アメリカの道路事情を何度も何度も説明しましたが、彼女は理解できませんでした。
自転車を乗り回すこと自体が大変危険です。
自転車や歩行者に対するケアが日本に比べて少ないのがアメリカの道路事情です。
・親がマイカーで送迎する
スクールバスによらず、アメリカのバスの運転は、基本的に粗いです。
乗り物酔いをするのであれば、親が送り迎えをするしかないと思います。
![](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2022/08/Naru-C-question-150x150.jpg)
車の匂いで酔いやすい人はどうする?
うちの息子は、日本でも親の運転でも車に酔っていました。
最大の原因は匂いでした。
・マスクをすること
ちょうど、渡米時がコロナのど真ん中(2021年3月渡米)だったこともあり、マスクが慣れていたので、良かったです。
マスクのお陰で匂い問題を軽減することができました。
![](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2022/08/Naru-C-question-150x150.jpg)
仕事している人は送り迎えはどうする??
・朝の送りは通勤のついで夫が
・昼の迎えは妻が
このパターンはまわりでもよく聞くパターンです。
ぼくの場合は、妻も、学校の往復だけ運転はしてくれました。
配偶者の協力が得られなければ、仕事の合間にやるか、仕事場の近くの学校に住むことも検討したほうがよいでしょう。
いずれにしろ、渡米前にはっきりさせておいたほうがよいです。
食べ物の好き嫌い
アメリカの場合、よっぽどの田舎に行かない限り日本食材は豊富です。
問題は学校の給食です。
・食べなくてもOK。その場合はお弁当持参。
・給食はタダのところもある。
ぼくの息子は、日本の給食もまともに食べられないような状態だったので、
![妻](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2024/01/Middle-woman-question1-150x150.jpg)
アメリカの給食なんて絶対に無理!
お弁当は私がつくるから。
ということで、お弁当でした。
これは、アメリカという国の成り立ちでもありますが、そもそもいろいろな文化が混ざり合っており、各家庭で食べているものが全く違います。
それを強要することはありませんし、そんなことをすると”人種差別”という問題にすぐに発展します。
![筆者](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2023/10/cropped-Naru-C-Smile-150x150.jpg)
好き嫌いが激しい人は、お弁当をもっていけるので、給食のメニューを心配する必要はありません。
体調不良(学校の欠席)
渡米前によく聞いた噂があります。
これは、ぼくがもっとも時間をかけて乗り越えたことです。
以下は実際の息子の欠席日数です。
1年目(6th Grade): 28.5日
2年目(7th Grade): 31日
この数字は、誰がみても驚く数字だと思います。つまり休みすぎです。
これだけ休むと学校も当然問題視します。
でも乗り越えました。
![筆者](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2021/09/Naru-C-Smile-150x150.jpg)
カウンセラーの先生と保健室の先生と粘り強く話をして理解してもらいました。
これについてはこちらの記事で詳しく記載しております。
親としては、学校と粘り強くコミュニケーションをする前提で、以下のスタンスでいると気が楽だとおもいます。
・無理に学校に行かせる必要はない
・無理に病院に言って診断書をもらう必要もない
・子供にも”問題ないから今日は休みな”という気持ちの余裕をもつ
しつこいですが、学校と粘り強くコミュニケーションする前提です。
また、もっと年齢が高いと話は変わってきます。
病気による遅刻や休みは、意思の診断書(School Note、Doctor Note)が必須です。
ぼくは高校生の長男もアメリカの現地校に入れましたが、彼も学校を体調不良で休みまくりました。
ぼくはその度に病院に連れていき、診断書をもらって、成績が悪くなるのを防いでいました。
Middles SchoolやElementary Schoolでは、子供の状況を保健室の先生(School Nurse)に理解してもらうことが必要です。
![](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2024/02/School-Nurse.jpg)
英語が全くわからない
英語がゼロの状態で現地校に入れば、当然ながら誰の言っていることも全くわからないはずです。
最もやるべきことは、
頼れる人というのは具体的には。。。
これがもしできたら、少なくとも、最低限のことがわかるようになり、随分楽になります。
![筆者](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2023/09/Naru-C1-150x150.jpg)
”最低限のこと”は、
・教室はどこにいけばいいのか
・具合が悪いことを先生に伝える
・トイレにいきたいことを先生に伝える
・親に電話したいこと先生に伝える
英語がゼロだとこんなことすらできないので、どんどん学校に行きたくなくなってしまいます。
ぼくの息子はまさにこの状態でした。
![](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2024/02/Counselor-Teacher.jpg)
こんなときに頼れるのがカウンセラーの先生です。
先日日本に帰った息子と同時のことを振り返って話をしていました。
![息子](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2021/08/Kocha-150x150.jpg)
父ちゃん、
あの時、カウンセラーの先生たちがいなかったら
学校にいけなくなっていたと思うよ。
本当にみんなやさしかった。
優先順位をつけておくこと
![](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2024/03/Priority-by-ChatGPT.jpg)
優先順位というのは、学校についてことです。
我が家の優先順位を紹介します。
1.現地校に通う
2.現地校になじめなければ、日本人学校に移る
3.それもNGであれば帰国
現地校に通うために重要なことは以下です。
1.体調管理
2.心のケア
体調管理で具体的にやったこと
体調管理で具体的にやったことは、
![妻](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2024/01/Middle-woman-question1-150x150.jpg)
とにかく、
スケジュールを詰め込みすぎないで!
特にぼくの周りの駐在員の子供たちは本当に忙しいです。
忙しい要因は以下のようなものです。
・補習校や塾
・家庭教師
・習い事
・家族旅行/家族イベント
特に、一番時間をとるのは補習校だと思います。
こんな話をよく聞きます。
![典型的な親](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2024/01/Middle-woman-question2-150x150.jpg)
日本の勉強についていくためには
補習校は必須!
しかし、補習校にいくとかなりの時間を取られてしまいます。
<時間>
・毎週土曜日丸々一日
・土曜日のための宿題をやる時間(平日)
<理由>
・国語・算数(数学)は、日本と同じ進度
・1週間分を1日に詰め込むので必然的に多くなる
・そのうえ、理社もやる
補習校にはうちは行かせませんでしたが、詳しくはこちらの記事に記載しております。
心のケアで具体的にやったこと
心のケアは本当に家庭ごとに違うと思います。
子供の特性もあります。
我が家の実体験としては以下です。
・親が子供の学校の勉強をみること
・親が学校と仲良くなること
・子供の希望をかなえてやること
親が勉強や学校に本気で向き合うと子供に安心感が出てきます。
![息子](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2022/08/Kocha-150x150.jpg)
お父さんが見てくれるから、宿題も何とかなる。
![息子](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2022/08/Kocha-150x150.jpg)
お父さんが学校と話をしてくれているから安心。
一方で、親の覚悟必要になります。
なぜかというと、膨大な時間と労力を使うからです。
ただ、考えようによっては親も子供と一緒に成長できます。
![筆者](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2023/09/Naru-C1-150x150.jpg)
ぼくの場合は、学校の勉強を見ることで、アメリカ人の同僚と話すネタが増えたり、アメリカの文化を深く知る機会ができてよかったです。
仕事でアメリカに2年もいれば、仕事も生活面も困ることはなくなるでしょう。
ところが、子供の学校の面倒を見始めると、新しい世界が見えてきます。
これは実際にやった人しかわからないでしょう。
![筆者](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2023/10/cropped-Naru-C-Smile-150x150.jpg)
大変でしたが、得るものが大きかったので、真剣に学校に向き合ってよかったです。
妻に任せないで自分でやったことにも全く後悔していません。
学校に入った一年目は本当に苦労しました。詳しくはこちらの記事に記載しております。
結果的に我が家は、二年目も現地校にいってくれました。詳しくはこちらの記事に記載しております。
現地校がだめなら日本人学校
日本人学校に行くメリットは一般的には以下のようなメリットがあるといわれています。
・日本語の語学力の維持
・日本の教育カリキュラム準拠
・受験準備
・日本人コミュニティの確保
現地校がだめだったからすぐに帰国するのではなく、日本人学校に行っても海外にいるというだけで子供とっては貴重な経験になると思います。
日本人学校は同じような境遇の子供たちや家庭が集まるので情報量の密度がとても濃いです。
とくに受験対策などは情報豊富ですし、日本人コミュニティとしてもとても強固です。
カリキュラムが日本の教育準拠というのも、学校制度の日米差を意識する必要もなく楽です。
日米の学校制度の違いに関してはこちらの記事で詳しく書いております。
日本人学校もNGなら帰国
親が心の余裕を持ち続けるためには、日本人学校がうまくいかなくても、最後は帰国すればよいと思っておくと気持ちが楽になります。
![妻](https://naruaoyama.com/wp-content/uploads/2023/06/Middle-woman-question3-150x150.jpg)
だめだったら、帰国しましょう!
子供教育において何が正解というのは無いです。
あうあわないは誰にでもありますので、体調が悪くなったり、ストレスがたまるようだったら帰国も考えましょう。
それによって心が楽になるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
英語の勉強ゼロの状態の小6生をアメリカの現地校に入れる前にやるべきことは以下の二つです。
1.起こりうることを想定すること
2.優先順位をつけておくこと
起こりうることが想定できて優先順位をつけたら、家族でぜひ何度も話し合ってください。
家族のだれもアメリカに住んだことがなければ、毎回意見が違ってきてもおかしくありません。
それだけに何度も話をしてすり合わせをしておくと、現地に行ってからいろいろスムーズになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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