こんにちは、Naruです(プロフィールはこちら)です。
僕は日本企業からの駐在員としてアメリカに住んでおります。
息子二人を日本の小6になるタイミング、高2年になるタイミングでアメリカにつれてきました。
2023年の7月に、それぞれの受験準備のために帰国しました。
今振り返って二人がどのような能力が向上したのかについてまとめてみました。
\ この記事で分かること /
グローバルな思考能力
僕が子供を海外に連れてきたかった最大の理由はここにあります。
この定義は人によって違うとは思いますが、僕は以下のように定義しています。
・多様な考え方に耳を傾け、ロジカルな結論を導き出せる能力
・多様な意見を言う人達と一緒に一つのゴールに向かっていける能力
・多様な考え方・意見・文化から自分自身を冷静に見つめ直せる能力
・多様な考え方・意見・文化から全く新しい創造的なイノベーションを作り出す能力
~筆者定義~
アメリカの現地校のミドルスクールとハイスクールに入った子どもたちを見てわかったのですが、
アメリカの学校は概してグローバルな思考能力を向上させるのに最適な場所である
ということです。
これだけ読むと、たいそーなことをいってますが、気負っていたわけではありません。
また、この能力が備わったかどうかは、客観的な判断が難しいです。
親として言えることは以下です。
・人の話を遮らずに聞けること
・自分の考え方を押し付けないこと
・心がおだやかで、物事に動じないこと
・困っている同級生に声をかけられること
・行動する前に目的を確認すること
親バカではありますが、息子たちはふたりともこれらのサインが渡米前よりも多く出ていると思います。
この能力を向上させるために親がやったことは以下のようなことです。
1.多様な人種ミックスの学区域に住む
2.学校のことを常に子供と学校に聞く
3.宿題を一緒にやる
特に、一番重要なのは住むところだったと思います。
上の息子が通った、ニュージャージーのParamus(パラマス)High Schoolは、以下のような人種ミックスでした。
・白人 54%
・アジア 26%
・ヒスパニック 17%
・その他 3%
アジア人比率が30%前後のところを探していたので、この学区域にしました。
人種がミックスすると、いろいろな文化や習慣にふれることができます。
また、それらを学校がどのようにケアをしているのかを知ることもできます。
・歴史で奴隷制度について多く勉強し、議論をする
・奴隷制度の勉強について、親に対して事前に学ぶことを通知する
・宗教や信条の理由で授業を欠席することを学校は認めている
・ラマダン中は、事前に生徒や親にケアをするように手紙がでる
など
語学力
語学力は、二人の息子のもともとの状態から考えるとかなり向上したと思います。
以下はそのまとめです。
項目 | 小学6年 息子 | 高校2年 息子 |
渡米時期 | 小学校5年生の終わりの3月 | 高校1年の終わりの3月 |
滞在期間 | 2年4ヶ月 帰国時 中2夏 | 2年4ヶ月 帰国時 高3卒業後の夏 |
アメリカでの様子 | ・英語準備ゼロで現地校へ ・補習校はいかず ・1年目は友達できず ・最初は泣きながら毎日過ごす | ・日本では英語の成績は良好 ・オンラインで週一回TOEFLの個別指導塾 ・放課後は現地のアメリカ人とは交わらず、オンラインで日本にいる日本人とつながっていた ・課外活動一切せず ・概してアメリカ人との交流は少なかった |
結果 | 帰国直前に英検2級合格 | 帰国直前TOEFL 72 |
渡米前は、高校2年の長男が学校で苦労することを覚悟していたのですが、実際は長男の方はわりとすぐに学校になれてくれ、手がかかりませんでした。
彼が英語をTOEFLに絞り込んでいった様子はこちらでまとめております。
また日本の大学受験も終了しました。その結果についてはこちらでまとめております。
逆に次男は本当に手がかかりました。しかし最後の数ヶ月での英語の伸びが指数関数的に伸びていったことを覚えています。
これについては以下の記事でまとめております。
補習校にもいきませんでした。これについてはこちらの記事にまとめております。
ロジカルな考え方
ロジカルな考え方という言葉はわかりにくいかもしれません。
僕の中では、以下のような定義です。
・結論に至る理由が多くの人にとって理解しやすいこと
・暗黙の了解や行間をできるだけ使わず、議論の前提をそろえること
・自分の常識を押し付けず、常識を常に疑うこと
~筆者定義~
アメリカの学校での勉強は、とにかく自分で考えて発表し、フィードバックをもらう、ということが多いです。議論に参加することが当たり前の状態になっているので、一方通行の説明は全く通用しません。また、議論する相手はいろいろな文化や生活様式、宗教や考え方の違った人たちが集まっていますので、議論が成立するためには、理解しさすさが重要です。
ロジカルな考え方が身についているかどうかは、以下のような方法で筆者はくみとっていました。
・学校の成果物(エッセイやプレゼン資料)について子供に説明をしてもらう
・成果物に対しての先生や生徒たちの意見を息子自身から説明をしてもらう
・その議論について息子がどのように考えているのか意見を聞いてみる
特に長男は、大学受験で小論文があるので、「常に小論文を意識するように」と伝えていました。
外国人に対する免疫力
日本では生活している中で外国人にふれる機会は少ないといえます。
特に、アジア系以外の外国人は日本国内では少数です。
なので、どんなに語学力があっても、いざ面と向かって体の大きな白人と話をすることはなかなかできないものです。
アメリカの現地校にいることで、この抵抗がなくなりました。
体の大きな白人が大きな声で話をしてきても大丈夫な免疫がついたのです。
特に特筆したいのは、次男の方です。
次男は、現地校も休みがちでしたし、学校の勉強には1年目はついていけてませんでした。それについてはこちらで紹介しております。
その次男ですら、外国人と話をするのは完全に慣れました。
現地校で毎日いるだけでこの能力は自然と身につくと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
このブログでは、二人の息子がアメリカの現地校で身につけた能力をまとめてみました。
・グローバルな思考能力
・語学力
・ロジカルな考え方
・外国人に対する免疫力
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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